Creative Cloud がやっと検討に値するサービスになりつつある
Adobeのクリエイティブツールが全部つかえる、まるごと月額サービス、Creative Cloudのサービス内容が更新されました。
「Creative Cloudは“CS6以降のアプリケーションがいつでも全て使えるサービス”となります。」
ってことで、現行バージョンのCS6以降、新しいバージョンがでても、ずっと古いバージョンを使うことが可能に!
しかも「いつCreative Cloudに加入しても、CS6を最も古いバージョンとして、どのバージョンにも、いつでもさかのぼってご利用いただけるようになる」ってほんとか。太っ腹だな!
ユーザーが求めていた方向のサービス変更ということで、これは素直にAdobeをほめたい。よくやった。
Adobeとしては、古いバージョンを使わせ続けるという選択はかなりチャレンジングというか、会議が紛糾したんじゃないかと思うけど、DTPユーザーにとっては、過去バージョンを使えるか使えないかというはとても大事なポイントで、そこがCreative Cloud加入をためらわせる部分だっただけにこの変更はとてもありがたい。
と、言うことで、ようやくCreative Cloudは検討に値するサービスになったかなと。
もちろん、不安な点はある
サービスのシステム自体が不安定な部分
例えば現状のCreative Cloudユーザから「ネットワーク認証が不安定で、再認証のタイミングでうまく認証できなくて使えなくなった」みたいな、認証の部分のトラブルなんかも聞いたりする。こういうシステマチックなトラブルは、しっかり対策しておいて欲しいところ。
古いバージョンのサポートはどうなるのか
「アーカイブされた過去バージョンは、リリースされた当時のままアーカイブされます。つまり、新しいハードウェアやOSへ対応するためのアップデート等は行われません。」
つまり、OSやハードウエアが変わってインストールできなくなった!というような状況には対応しませんということね。
これは仕方ない。Adobeとしては、サポートやバグ対応などへの対応リソースは限りがある。それは現行バージョンに振り当てることになるだろうから、過去バージョンにそのサポートを求めるのは酷。
逆に言えば、現行バージョンである最新バージョンをできるだけ使って、現行バージョンであるうちにバグレポートをあげた方がいい。
そういう意味で、最新バージョンがすぐに使い放題の月額制というのはいい。いままでのようなパッケージでの販売だと、どうしても最新バージョンをすぐに買うという人間は限られていて、その分バグレポートの数なども少なくなってしまう。そのバージョンを使う人が増え始めたころにはもう次のバージョンの発売で、結局バグなどが問題になっても、治してもらえないということもあった。
使い放題となれば、最新バージョンがでればすぐに使ってみるという人間も増えるだろうし、その分バグなどの情報もでやすくなるだろう。
やっぱりやーめたっとかいうんじゃね?
一番、心配しているのは、今回の「過去バージョンが使い放題」という方針が、Adobeの一存で「やっぱりやーめたっ」とかひっくり返されること…!
そう思って読むと、不安になる一文が。
「また、過去バージョンの利用期間/保存期間については、現時点で特に期限を設けていません。」
おい、なんだその含みは。
過去バージョン使えるってよ…!と続々とCreative Cloudに乗り換えた後で「やっぱりやーめたっ」とはしごを外されたりするのは、ほんとに勘弁してよ…!
まじ、やるなよ…!ぜっっったいにやるなよ…!!!!