ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

OS X10.7(Lion)入れてみました

リリースされたばかりのOS X10.7(Lion)を入れてみました。がおー。

まぁ、とりあえず、動作チェックっていうか、各アプリケーションが動くのかどうかだけ、確かめてみようかなと思って。仕事ですぐに使えるとは思わないけど…。

10.6.7でフォント不具合、10.6.8でプリンター不具合など、最近OSがらみではヤバいトラブルが多かったからなー。

10.6.8のプリンタ不具合は、ゼロックスなどから回避策はだされてるけど、OS側の解決はないし、ほかにもネットワーク越しにコピーしたファイルの日付が変わるとか、放置されたままだよなー。


新しい機能についてとかは、Mac関連のニュースサイトとかでさんざんやってるだろうから、あくまでDTP的に気になるとこだけチェック。


・まずはインストールから


今回、インストール方法がapp storeからのダウンロードのみってことで、そこ気になるポイント。ということでやってみました。

App Store でアプリのダウンロードってのも初めてだったんで、どんなもんかとおもって。

まずApp Storeのアイコン起動して、OS X Lionのダウンロードをクリック。


▲AppStoreのライオン。

…アプリのダウンロードが終わった段階で、App Storeの表示が「インストール済み」になったんで、一瞬ビビる。「えっ?もうOS 上書きされたのもしかして!?」…もちろん、そんなことはなくて、これはOS X Lionのインストーラーがインストールされたよ、ということらしい。
Dockの中に、インストーラーアイコンが。


▲本体はapplicationフォルダにあります。

これを起動して、改めてインストール。


10.7は10.6.8からの上書きインストールしかできないのじゃないか?とかの噂もあったのだけど、これは杞憂で、ちゃんと新規インストールも選べました。

ちなみに、インストールは、インストーラーさえあれば、ネットワークにつながってなくても大丈夫みたい。
USBやDVDに入れて起動インストーラを作ることもできるようなので、ネットワークにつながってないマシンはどうしよう、とか、ディスクが壊れたらどうしたらいいのとかの心配はしなくてよさそう。と、いうかHDが壊れたときの修復も考えたら、早めに作っておいたほうが良さそうだなー。



デスクトップピクチャを勝手に変えるのは勘弁してくれまいか。

今回、新規インストールと、上書きインストールどちらも試したのだけど、新規インストールだけでなく、上書きインストールでも、ユーザのデスクトップピクチャが勝手にアンドロメダ星雲に。(ちなみに私は普段、無地の青グレー画面にしてます…)
…なんで、そこを勝手に変える必要があるんかなー。
というか、10.5とかでも、ログイン画面がオーロラピクチャ固定で、なんていうか…サイケな感じがするのよね…この写真…。花柄iMacを思い出すっていうか…。


▲星や天体系はすきだが、この写真をデスクトップにしたいとは思わない…

まぁ勝手に変更されても戻せばいい話なんで、さくっと無地に戻しましたけど。


・スクロールはやっぱり戸惑うね

トラックパッドでのスクロールの方向が、iPhoneiPadなんかと統一された。
下に行きたいときは上に、上に行きたいときは下に指を滑らせる。
…んー、これは確かにちょっと最初は戸惑うなぁ。Appleもそれはわかってるんだろう、セットアップアシスタントでわざわざスクロールの練習する場面がはいってる(笑)


▲はーい、みなさん、ここで練習してくださいねー。

まぁこれは慣れればいいことかな。
どうしても嫌な人は環境設定でスクロールの設定を変えることができる。


・AdbeCS4とかを入れてると、最初の起動でJavaランタイムがアップデートされる

OS 10.7にはJavaランタイムが標準インストールじゃないらしい…というは聞いていたのだけど、AdobeCS製品が入っている環境で、上書きインストールして起動すると、最初の起動時に「Javaランタイムはいってないからインストールするよ!」とダイアログがでる。


これ、入れないとAdobeソフトが正常動作しません!ので、必ずアップデートするように。


▲移行アシスタントが起動するより早かったよ…

どうやら、Adobe製品がシステム起動時に動かす何かが、さっそくそのJava環境を使ってるみたいね。
標準で入っていなくても、java環境を必要とするアプリを動かそうとすると自動でインストールされるから「入ってないなら自分で入れないといけないの?」と心配する必要はない。



Adobe CS2以前、アウトー!

で、一番気になるそのAdobeソフトについて。


CS2 以前、アウトー!!!!!


はい、動きません。



▲アウトー!

って、いうか、もう、バッテンついてんだもん。試すまでもねーよ。



▲起動してみようという気すらおこらない、バッテン…


10.7からは、Rosetta環境が無くなったんだよね。
RosettaPowerPC専用に書かれたアプリケーションをIntelマシンで動かすためのエミュレータ環境。これまではこれがあるからPowerPC用のアプリケーションでもIntelマシンで動かせていたわけだけど、これが10.7では入ってない。
だから、PowerPC専用に書かれたアプリケーションは、動かせなくなった。

まぁいつかは来るとわかっていた日がきたわけだなー。

Appleさんが、古い環境をバッサバッサと切り捨てていくのは、今に始まったことじゃない。

…でも、わかってはいたけど、もうしばらくRosettaは残してほしかったなぁ…。
印刷会社では入稿対応で、各バージョンの環境を用意しておく必要があるので、古いソフトが動かないというのはけっこう痛いのよ。
と、いいつつ、CS2のInDesignなんかはOS 10.6.xあたりで(私の環境では)ちょーーーー不安定!でとても使えない状態だったので、仮にRosettaが残っていたとしても、使い物になったかどうかは不明だけど。

CS3、CS4は、一応起動はする。
起動はするのは確認したけど、すべての機能を使った訳じゃないし、出力テストした訳じゃないから、仕事で使えるかどうかの判断はこれからだけど。


CS5以降は正式サポート対応なので、動作しなきゃ困る。っていうか、動作しなかったらAdobeに堂々と文句いえる。

Adobeとしては正式サポートは、CS5以降。Photoshopに関してだけはCS3、CS4の動作も調査するらしい。

▲なんでPhotoshopだけ特別扱いなんだよ…。

PDFでの全文はこちら(http://wwwimages.adobe.com/www.adobe.com/content/dam/Adobe/jp/products/creativesuitefamily/pdfs/lion_compatibility.pdf

現在Adobeが把握している(5.5以降の)不具合についてはこちらに情報が載ってる



・Linotype FontExplorer Xは動作する!


フリーウエアなのに超優秀!なフォント管理ツールFontExplorer Xは動作しました。よかったー。


▲動いた!よかったー!

動かなくなったらどうしようかとドキドキしてたんだよねー。
個人的には最新の有償版を買ってもいいんだけど、出力現場とかで大量に入れるとなると、有償なのはきついからなぁ…。ほかにフリーのフォント管理ツールがないわけじゃないけど、安定性、高機能ではFontExplorer Xがダントツだし。


・ケータイ絵文字フォント

絵文字フォントが搭載される、と聞いててどんなもんだろうと思った絵文字フォント。
Apple Color Emoji.ttfって名前で入ってました。

▲噂の絵文字。

なんか…そうか…思ってたのとは違ったわ…。ちょっと…怖い…(笑)

iPhoneとかで使ってる絵文字フォント何ですね。


Illustratorなどでも、一応使えました。(でもFontBookで表示されるのとは、ちょっと違うなぁ…なんでかな)


▲なぜ、これを?という形がそろってる…

このフォント、Lion意外のシステムでは使えないということらしい。試してないけど…ほんとかな?


・バージョン、試してみた


ドキュメントの自動バックアップのバージョン、やっぱり対応ソフトでしか使えないのね。
テキストエディットは対応していたので、試してみた。

メニューの「保存」が「バージョンを保存」になってた
「最後に保存した状態に戻す」を選ぶと、TimeMachineの復元のような画面になって、古いバージョンに戻れる。



▲バージョンで、以前のファイル状態にアクセスできる

ドキュメントの中の状態にアクセス可能(つまりテキストの一部分だけをコピーしたりできる)ので、部分的に入れ替えも可能。

これ、Adobeソフトとかも対応してくれたら、うれしいけど、無理だろうなー。
一応Adobeは「(対応するかどうか)検討中です」って言ってるけど。


他にもいろいろチェックしたいところはあるのだけど、とりあえず、今日はここまで。


Lionはいろいろと変わっている部分も多いし、何と言ってもAdobe CS2以前が動かない!ので、DTP系の方は移行は注意した方がいいね。
でも、まだCS3からは動くから、それは救いかなー。
今のところ、入稿などで一番多いのはCS3あたりだし。


どうしても、CS2以前(PowerPCアプリ)が動かないと困る人は、今のうちに10.6.xが動くマシンを買い占めに走れ!