ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

ありがとうQuark、そして独占へ

知らなかったんですけど、Quark XPressの10が発売されたんですね。
ver10ということで、ついに二桁ですか。記念すべきバージョンですねー。

とはいいつつも、私がQuarkをバリバリ使っていたのはver3、4、辺りまで。Ver6はとりあえず検証用に1本入れとくかぐらいで、Ver7,8,9に至ってはいつ出たのか、日本語版があるのかどうかすら、思い出せない程度。

そんな状態ですから、ver10が出たといっても大して気にしてなかったんですが、Twitterに気になるツイートが。


なに、どうしたの!ver10になにがあったの!と思っていたら、追い討ちをかけるように大日本スクリーン出力の手引きWebからこんな発表が

QuarkXPress 10の不具合情報

「貼り込まれたPDFの中の縦書きが横書きで表示される」って面白すぎるんですけど。「透明のプレビューでクラッシュする」ってわざわざ書くってことはかなりの頻度でクラッシュすんだろーなー…。
とどめに「この状況では、QuarkXPress 10の出力サポートはできません。

サポート「しない」んじゃない「できない」んだっっ……!!!!!
いやー、出力の世界ではかなり忍耐強いと思われる大日本スクリーン、出力の手引きさんがさじを投げましたよ(笑)


しかしまぁ、なんだって今回はこんなに不具合がでてるのかねーとQuarkの最新機能などを見てみました。
Quark XPressバージョン(機能)比較

▲一番上に「ネイティブCocoaアプリ」

どうやら、Ver10からネイティブCocoaアプリになったっぽい。

つまり、中のプログラムを大幅に書き直してる可能性。…あー…なるほどね。
書き直すついでに色々と(Quarkにとっては)先進的な機能(透明とか)に対応しようとしたんだけど、派手に失敗したと。
この機能比較ページを見るに、Ver10は新しい(ユーザー用の)機能の追加というより、内部的な(Cocoaなどの)新しい機能への対応がメインなのかなという感じ。

実際、ユーザーが使う機能については、透明へのサポートはともかく、他の機能をみても、特に目新しいものはないんだよね…。
どの機能をとってもInDesignでは既に実装されていたりというもので…Adobeの一社独裁はやだといいつつも、対抗馬のQuarkさんがこれじゃーなー。

同じ気持ちを持つ人も多いようで最初に「衝撃をうけた」ツイートをしていたジーコさん



Quark…もういい…!休めっ…!休んでいいんだ…!!!!
いままでありがとうQuark!忘れないよQuark!


あとに残されるのは、恐るべき巨人と食い散らかされるユーザーだけだな!