ありがとうQuark、そして独占へ
知らなかったんですけど、Quark XPressの10が発売されたんですね。
ver10ということで、ついに二桁ですか。記念すべきバージョンですねー。
とはいいつつも、私がQuarkをバリバリ使っていたのはver3、4、辺りまで。Ver6はとりあえず検証用に1本入れとくかぐらいで、Ver7,8,9に至ってはいつ出たのか、日本語版があるのかどうかすら、思い出せない程度。
そんな状態ですから、ver10が出たといっても大して気にしてなかったんですが、Twitterに気になるツイートが。
QuarkXPress 10の試用版、インストールしてみましたが、衝撃を受けました! もう苦労して日本語版は作らなくていいと思いますよw(売れないから……
— ジーコ クシティガルバ (@Ksitigarbha) September 18, 2013
なに、どうしたの!ver10になにがあったの!と思っていたら、追い討ちをかけるように大日本スクリーン出力の手引きWebからこんな発表が。
▲QuarkXPress 10の不具合情報
「貼り込まれたPDFの中の縦書きが横書きで表示される」って面白すぎるんですけど。「透明のプレビューでクラッシュする」ってわざわざ書くってことはかなりの頻度でクラッシュすんだろーなー…。
とどめに「この状況では、QuarkXPress 10の出力サポートはできません。」
サポート「しない」んじゃない「できない」んだっっ……!!!!!
いやー、出力の世界ではかなり忍耐強いと思われる大日本スクリーン、出力の手引きさんがさじを投げましたよ(笑)
しかしまぁ、なんだって今回はこんなに不具合がでてるのかねーとQuarkの最新機能などを見てみました。
Quark XPressバージョン(機能)比較
▲一番上に「ネイティブCocoaアプリ」
どうやら、Ver10からネイティブCocoaアプリになったっぽい。
つまり、中のプログラムを大幅に書き直してる可能性。…あー…なるほどね。
書き直すついでに色々と(Quarkにとっては)先進的な機能(透明とか)に対応しようとしたんだけど、派手に失敗したと。
この機能比較ページを見るに、Ver10は新しい(ユーザー用の)機能の追加というより、内部的な(Cocoaなどの)新しい機能への対応がメインなのかなという感じ。
実際、ユーザーが使う機能については、透明へのサポートはともかく、他の機能をみても、特に目新しいものはないんだよね…。
どの機能をとってもInDesignでは既に実装されていたりというもので…Adobeの一社独裁はやだといいつつも、対抗馬のQuarkさんがこれじゃーなー。
同じ気持ちを持つ人も多いようで最初に「衝撃をうけた」ツイートをしていたジーコさん
Quarkが振り上げた拳を優しく抑え、「もう終わったんだよ……」と抱きしめてやりたい。そんな心境です(笑) デジタルデバイス向けの機能が付いているとはいえ、あえてQuarkXPressでやる理由もないし。どこに向けての製品なのかがわかりません。
— ジーコ クシティガルバ (@Ksitigarbha) September 18, 2013
Quark…もういい…!休めっ…!休んでいいんだ…!!!!
いままでありがとうQuark!忘れないよQuark!
あとに残されるのは、恐るべき巨人と食い散らかされるユーザーだけだな!