ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

疑似エンボス(ニス加工)の名刺をつくりました


みんめproject「みんなで名刺 自分名刺をつくろうプロジェクト」 というプロジェクトに参加して、疑似エンボス(ニス加工)の名刺を作りました!


「みんめproject」は「個人ではなかなか高くて使えないニス加工、みんなで集まってやれば安くできるじゃない!じゃあみんなでニス加工の名刺でもつくっちゃおっか!」というプロジェクト。
単に安く特殊印刷(ニス加工)の名刺を作ろうというだけじゃなく、みんなで(twitterなどで)わいわいやりながら名刺を作ることによって、データ作成から印刷までその過程を楽しもうという企画です。

印刷を請け負ってくださったのは賢工製版さん。主にtwitterで参加者をつのり、印刷まで賢工製版の@hakubaouji氏が担当してくださいました。

疑似エンボス(ニス加工)とは、4C+2C(ニス版)で、ニス版を2版重ね印刷することで、擬似的に盛り上がったような(エンボス)加工になる、というものです。

ニス版による疑似エンボスはこんな感じ。



いずれの写真も@yamo74氏撮影
▲ニス版の重なりでかすかに凹凸ができる。

エンボスといってもほんとに盛り上がってるのではないので、どちらかというとニスを二版重ねる事でおこる質感の違い(つるつるとざらざら)を楽しむというのが正解かもしれません。

詳しい説明は@yamo74氏の作った説明ページに。



みんなで集まって作ろう!なので、お値段も安くできるのが魅力。基本料金は名刺200枚で5,500円。本機校正をつけると+1,500円。
両面オフセット4C+特殊加工の名刺としては破格なお値段(…普段会社で使ってる名刺よりずーーーーーーっと豪華だ…)

今回は総勢60名の参加になり、いずれの方も皆イラストレーターさんや、デザイナーさんなど印刷に関わる人、特殊印刷に興味があって参加したという人が多く。
そういう人たちが集まってワイワイ盛り上がりながらデータ入稿すると…

如何に、限界に挑戦するか、新しい事やるかの勝負になる(笑)

入稿前などtwitterで#minmeのハッシュタグでそれぞれのつぶやきが飛び交ってたのだけど「CS6の線グラデでいれてもいい?」とか「0.001の罫線のニスは出る?」「ニス版もっと細かくした方がいいかなぁ…」とかそれぞれ挑戦しているとおぼしきつぶやきが飛び交い、@hakubaouji氏から「でるわけねーだろ!」とか「(CS6なら)PDF/X-4入稿してよ…」「ほんとにこのまま刷って良いんだな?ほんとだな?」など、はたからみてるだけで十分面白い入稿状況が繰り広げられたのでした。(@hakubaouji氏は大変そうでしたが)

また、このプロジェクトは本機校正出稿や本機校正時工場見学などのオプションも用意されておりまして、本機校正の入稿でニス版のあれこれをテストして、本番入稿のデータでがらりとデザインを変えた人も多かったよう。本機校正時の工場見学は平日ということもあって、参加できた人は少なかったのですが、そのかわり本番印刷時には@hakubaouji氏による映像実況中継などが行われたりと、とにかく普段使う事ができないニス印刷を存分に楽しめる企画でした。

印刷時の映像やニス版の見本などは賢工製版さんのみんめprojectまとめページから見る事ができます。

さらにさらに、せっかく作った名刺、色んな人のも見てみたい!という要望に答えて、有志の間での名刺交換も企画されました。こちらは@yamo74氏が取りまとめ。
参加者の中で希望者は@yamo74氏に必要分の名刺を郵送。@yamo74氏が人数分をセットにして送り返す、バーチャル名刺交換会です。今回は60名のうち40名が参加。あつまった40名分の名刺がこちら。



▲ずらーーり。

皆さん工夫様々、こうきたか!というテクや発想様々ですごく面白い!

名刺が皆に届き始めた夜あたりはtwitterでそれぞれの感想などが飛び交うキャッキャッっぷり。 (togetter:#minme 疑似エンボスカードを交換した感想)


この企画、人数が集まればまたあるかもしれません。次は参加してみたいなーという方は@hakubaouji氏をフォローしておくといいかも。特殊加工印刷を体験してみたい!とかちょっと凝った名刺を作りたい!って人はおすすめ。早く次をって人はハッシュタグ#minmeとかで「次はまだか!」とか「次参加します!」とかつぶやいとくと@hakubaouji氏がひろってくれるかも。

私も楽しんで名刺データを作らせてもらいました。私はデザイナーなどではないので、他の皆様みたいな凝ったデザインはできないけど、それなりに知恵を絞ってこんな感じに。

▲ニス版キラリ。猫名刺です。

データはこんな感じで。

▲4C版とニス版

4C版のほうはK1色に見えるけど、濃紺と黒でニス版と同じ猫文様パターンを入れてます。
ニス版は濃色の上においたほうが、目立ちやすいようなので、ニスによってパターンが浮き出る感じに。

ちなみにこれは表面で、裏面はニス版を使ってちょっとしたネタ名刺にしました。こちらの方は私から名刺をお渡しした人のお楽しみという事で…。(デザインセンスないんで、ネタで勝負することにしたのよ…)

このプロジェクト、今回で2回目なのだけど1回目に参加して2回目にも参加って人がたくさんいて「まだ最初に作った名刺なくなってないだろうに…?」と思ってたんだけど、自分がやってみてわかった。
1回作るといろいろコツがわかって「ああー次はこうやろう!」とかいう気持ちがむくむく湧いてくるのでした(笑)

ということで、できるだけいっぱい配って、早く次の名刺にチャレンジしたいので、もし私にあったら「名刺よこせよ、オラ!」っていってくれると嬉しいです!