ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

Acrobat 9のポートフォリオ

Acrobat 9 のポートフォリオ機能、バックアップファイルの管理とか、外注とのデータやり取りに便利かなぁと思ってテスト。
前置きしておくけど、私個人の環境でのテストなので、もしかして他の環境なら結果がちがうかも。

実際に業務で使ったデータをいれたポートフォリオを作ってみる。
テストしたのはチラシのデータ。フォルダ内にファイルが80点。容量は計369.5MB。中に入っているデータはPhotoshopEPSが大半であとはPDFとかIllustratorEPSファイルが何点か。

データをフォルダごと新規ポートフォリオのウィンドウにドロップ。まず、登録した段階で結構な時間がかかる。
ストップウォッチをもって計ってみた。フォルダをドロップしてから終わるまで、8分45秒。
登録されてからPDFポートフォリオを保存する。これはそんなに時間はかからない8秒。

保存されたPDFファイルは270MB。若干圧縮されているわけやね。

できあがったPDFポートフォリオを開いて確認してみる。80点ものファイルはどう表示されるのか。
フォルダごとドロップしているので、ホームにはフォルダが一つ表示されるのみ。フォルダをダブルクリックして中を表示させる。

80点のファイルが一気に表示。
………遅い!

どうも入っているファイルのプレビューを作るのか、最初の表示には時間がかかるみたい。
「基本グリッド」とされる、一覧表示はまだましだけど、アップルのCover Flowににた「回転」や「横にスライド」を選択するとより時間がかかる。一度プレビューができてしまえば、2度目からの表示は軽い。でも最初のプレビューを作るまで数分かかる。

そのかわりすべてのデータにプレビューをつけてくれる。EPSのプレビューをつけてくれるのは偉いよね。切り抜きはちゃんと切り抜かれてるし。PSファイルにもつけてくれました。あ、でもQuarkファイルとかExcelファイルとかにはプレビューつきません。

さて、ここまではまぁ(多少の我慢は必要だけど)使える範囲のレポート。
問題はここから。

まず登録ファイルの名前について。
これは使う方の問題もあるんだけど、ファイル名に「/」が入ってると、そこからファイル名を分割しちゃうので正しく登録できない。うっかり「/」のみのファイル名のファイルをつけたりすると、そのPDF内のデータすべてと置き換わっちゃう。フォルダに「/」がはいってるとパラメータエラーとなり登録できない。
Macだけを使っている入稿ファイルの中には結構「/」つかったファイル名多いんですよね…。かといって勝手に変えるとリンクが切れちゃうし。

次、拡張子の問題。
登録するファイルに拡張子がついてないと、登録したファイルを取り出すことができなくなります(笑)
えーと、正確には拡張子でなくてもファイル名の末尾に「.xxx」と、ピリオドプラス3文字がついてさえいればいいみたいなんですが。なんだそれ。
どうやら、登録されるファイルが「コンピュータに害をおよぼすかどうか」を拡張子のみで判断しているらしく(.exeとかを通さない)その判断ができないとファイルを書き出してくれません。
ただ、その拡張子というのは(.exeとかだめな拡張子でなければ)なんでもいいらしくでたらめの文字をうっておけば大丈夫(笑)
Macだけを使っていると、拡張子ってあんまり必要ないからつけない人多いんですよね…。

次、リソースフォークの問題。
無事に登録、取り出しできたファイルからは、Mac特有のファイル情報、リソースフォークが落ちちゃいます…。
リソースフォークって、Macを使う人にとってはすごく便利なんだよね…というか、これがあるから拡張子もいらないんだけど。あと、アイコンプレビューも落ちちゃうのは痛い。これ大量にファイルがある時はすごく便利なんだよね…。

と、これはMac使う人にとってはだめだろう…なポイント3つでした。
っていうか、この機能って(というかAcrobat自体そうだけど)Windowsしか想定してないね(笑)

Adobeのデモでは「入稿にこのファイルをつかいましょー便利です!」ってやってたけど、上の条件をクリアできない人はこの形式で入稿しちゃだめだよ!ファイル開けなくなるからね!