ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

書籍電子化サービス

最近、Scansnapを買った。あわせて断裁機も買った。

この二つを買ったといえば、もう何をやろうとしているのかわかる人にはわかると思うけど、やりたいのは手持ち書籍の電子化である。


最近はそんなに買ってないつもりだけど、アプリケーションの解説本だとか、昔のDTP関係雑誌とか、積もり積もった書籍が会社の自分の机周りにある。会社の方が多めに見てくださるのに甘えて、本棚の一部も占領してしまっている。
時々ある社内のレイアウト変更などでは私は嫌われ者だ。本が乗った机がやたら重い上他にも山ほど本があるから。しかも非力で自分で運べないので、いつも他の人に手伝ってもらっている。す、すまない…。
私の机のキャスターは重さに耐えかねて1カ所折れてしまった。自業自得なので、折れたキャスターの代わりに木材の破片を噛ませてしのいでいる。

古い本なんかは捨てればいいと思うのだけど、この10年ぐらい変化が止まっているようなDTP業界だと、10年前のアプリケーションのマニュアル本でも不意に必要になったりする(Quark使いこなしマニュアルなんていまだに読む事があるのが不思議だ)
時々捨てようと思い立って整理するんだけど「まだいるかも、これもいる…かも」と結局もとの場所に戻してしまう。

とはいえ、なんとかしなきゃなぁ…とは思っていた。なにより、私が辞める事になったとき、これだけの書籍をどうしたらいいやら。
持って帰るにしても大変だし、持って帰った家にも置き場所がない。捨てるのもためらわれる。

と、言う事で、これらの書籍を電子化してしまうことにした。
データにしてしまえば、かさばらないし、持ち帰るのも簡単だ。それに会社で切り刻めば読み込んだあとの書籍の処分も会社でゴミと一緒にだせるので楽だ。

はじめはScansnapだけ買ったのだけど、本を断裁するという作業が思った以上に大変だという事がわかったので、あとから断裁機を買った。これが結構高くてうえーってなったけど、でもこれであの大量の本を整理できるのであれば安いもんだ。さあ、がんばるぞと思ったら。

BOOKSCAN(低価格・書籍スキャン代行サービス)大和印刷


スキャン代行1冊100円………………orz

こりゃ、やっすいなぁー。
手間ひま考えたら、送料払ってこっちに頼んだほうがよかったかも。

しかし、書籍のスキャニング代行って確か著作権法にひっかかるんじゃなかったのか。
と、思ったらやっぱりなんだかアウト臭い

Togetter まとめ「1冊100円スキャンの衝撃と著作権法議論」

アウト臭い…というより…いうたら悪いけど、この業者がうさんくさい。

まずなによりもめそうな著作権法について
現状こういった著作権物の複製行為というのは私的複製以外は認められてない。金をとって複製するというのは私的複製ではないからアウトではないか?という話。
なんかうやむやなままスタートしようとしてる様に思える。

「一通り著作権がらみは調べていますが、怖いので顧問弁護士と契約中です。来週中くらいには契約しようかと思ってますが、高いのでどーするか迷ってます。」

「書籍スキャンっていうのは、私たちが、初めてではなく、スキャン代行サービスは、結構昔からありますからそこはクリアされてると思ってはいます。」


いや、クリアされているなら、コルシカなんかも終了したりしなかったんだが。。

取り込み機種はScanSnap S1500らしい

「ScanSnap S1500が複数台あります。」

読み取り精度、クオリティは推してはかるべし。

なぜか取り込み書籍に発売日で制限をかける。

「発売後、原則2年以上経過している書籍は、読み込みエラー発生率が高いため、現在は対応しておりませんのでご了承ください。」


スキャニングサービスに発売日で制限をかける理由がわからん

スキャンした後の書籍は廃棄っていうのもなんだかな。有料オプションでもいいから返してくれよという人もいるだろうに。
そりゃ「同じ書籍があった場合はデータ使い回して、書籍の方を売るんじゃないの」みたいな事も言われようというもの。


なんかTwitterでのつぶやきをみるに、
http://twitter.com/bookscan_jp
1冊100円って価格設定もなんとなく決めたっぽいし、機材はScanSnapだし、想定される問題色々(著作権もそうだけど、取り込みエラーはどの程度保証するのかとか)もあんまり考えてないみたいだし、失礼な言い方だが「こんなサービス商売になるんじゃね?」って軽く始めたように見える。


実際、これ1冊100円じゃペイできないんじゃないかなぁ、だって1000ページだろうが10ページだろうが100円でしょ?
しかも大量の書籍って、それを運ぶのだって結構な肉体労働だとおもうのだけど。いくら宅配便で送られてきたとしても社内に運んで開封して断裁してスキャンして…割りにあわないんじゃないだろうか。
それに送られてきた書籍がScanSnapに適さない書籍だった場合どうするんだろう、送り返すのか?その場合の送料は?もし断裁後に取り込みできない事がわかったらどうするんだろう。断裁しちゃった本を返すのか?

なんとなく開始早々サービス終了になりそうな予感。
1年以上持ってたら、頼んでみようかなー。



追記

とはいえ、こういった書籍を電子化するサービスに需要があるということは理解できる。
iPadiPhonekindleといった電子デバイスで手持ちの本を読めたらいいなというのは私だって思う。

出版社は、印刷の出版物を出すと同時に有料でもいいから電子書籍もだすべきだと思う。だっていまの書籍はかなりDTPで作られてるんだから、ここから電子書籍をつくるのはそんなにハードル高くないよ。

それが大変なら、いい案がある。

出版社がこのサービスを利用して電子書籍データを作ればいい(笑)
印刷し終わった書籍を一冊ここに送って、電子化、そのデータを利用して電子書籍にすればよろしい。出版社がやるなら著作権者の問題もクリアで、1冊100円の低コスト!
書籍を購入する私たちだって、合法的に電子書籍を手に入れられて、ねぇだれも損しないんじゃない?