ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

シークレット

「マルエス物件」というのがある。
マルエスとは○にSつまりシークレット。

要は「印刷物を作るのに、絶対に外部に漏らしてはいけない案件」の意。
例えば、試験問題とか、企業の新製品案内とか、そういった仕事ですな。

こういった仕事は、作業にも気を使う。
シークレット度合いにもよるけど、物によっては、外部から完全に遮断された作業ルームを作り、作業者も限定して、出力用の紙にもナンバリングして管理…といった厳戒体制を取るものもある。

受けるこっちも大変だけど、発注されるお客様の方もぴりぴりしていて、事前準備の段階から、細かく口出s…いやいや、指摘をなさる。
先日は、作業ルーム内に置いたコピー機についてこんな指摘が。

コピー機のメーカーに問い合わせたんですが、こういったコピー機でコピーをした後、最後の一枚はコピー機の中にデータとして残るそうで、そのデータを取り出す事も可能だそうなんですが、その対策は?」

たしかに、複写されたデータが内部に残ることは残るし、それを取り出す事も「技術的には」可能だけど…。
でも取り出すのには、少なくとも複写機メーカーに依頼する必要があるし、そんな事したらめちゃくちゃ怪しまれるし、なによりも

そんな事しなくても、やろうと思えば他の方法でいくらでも盗めますから…!

結局はお客様との信頼関係の問題なんですよねー