ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

透明効果を使った出力

先日トラブルになった透明効果の出力。
このまま放置しておくわけにはいかないので、今後の対策を考える。

■現在の仕様と問題点
1)RIPでは「アプリケーションでのオーバープリント設定を無視し、全てのオーバープリントをオフ。ただしK100指定のオブジェクトのみノセにする」という設定を行っている。さらにスポットカラーについてはプロセスカラーに変換を行い出力する。
2)Illustratorの透明機能では、透明機能の影響を受ける部分が内部で分版処理される。この時、オーバープリントはオブジェクトのオーバープリント属性に従って処理され、スポットカラーは特色として別版扱いされる
3)透明機能の分版が行われたデータを今のRIPに投げると、透明機能の影響を受けた部分のK100は抜き合わせとなって出力され、スポットカラーを使用している部分は白く抜けてしまう

■解決方法
1)透明効果を使っている部分がIllustrator内で分版されるのは、変えられないので、RIPでの分版は効かないものとして考える。
2)とはいうものの、K100をノセにして出さないといろいろとクレームになる事が考えられる
3)じゃ、アプリケーション側でノセになるように、オブジェクト属性で指定すればいいんじゃない?
4)でもアプリケーション側で指定しても、RIP側でその設定を無視してるからだめじゃん。
5)じゃ、RIP側で設定イキになるようにすれば?
6)…今度はうっかりオブジェクトにオーバープリント属性指定しちゃった人から「抜き合わせででてほしかったのにノセになってる!!モニターやカンプと違う!」ってクレームくるよ…
7)うーん…、じゃあ出力前に入稿データを全部「K100にはオーバプリント属性ON。それ以外はOFF」って設定すれば?
8)誰がやるんだよ…そんなめんどくさい作業…
9)AppleScriptとかJavaScriptとかで自動処理するのつくればいいじゃない!
10)いや、自動処理したってさ、フォント環境とかイラストレーターのバージョンとかあるわけじゃん。何百点もあるデータを1点1点開いて設定変えて保存するって、下手すると文字組変わっちゃったりとかするよ…そもそもIllustratorのScript対応って9あたりだとダメダメだっていうしさ…。っていうか、みんなscriptで出来る事に夢もちすぎ!そんな万能なもんじゃないっつーの!

…と、悶々と自問自答やってたら、なんかもうどうでもよくなってムキーっっ!ってなってきました。
もー、いい!!!みんな事故ってしまえ!!!(でも泣くのは印刷会社)
真面目な話、他の印刷会社さんはどうやっているのでしょう。まぁ透明効果が世に出てから大分たつのに、今頃こんな事に悩んでいるウチが遅すぎなのかもしれませんが。