ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

JAGATセミナー 電子書籍の最新事情とEPUB制作環境の進展

JAGAT テキスト&グラフィック研究会のセミナー「電子書籍の最新事情とEPUB制作環境の進展」を受けてきました。(2013/10/8)
JAGATのセミナーは、映像、音声、写真などの掲載は不可なのですが、レポート自体は問題ないということですので、テキストのみでレポートを。

レポートは私の手書きメモからの書き起こしです。こんな感じだったな、程度のものです。間違いがある場合もあります。

「緊デジ事業とEPUB制作環境の進展」

スピーカーは深沢英次氏。
緊デジとは経済産業省により2012年度に実行されたコンテンツ緊急電子化事業の略称。
大手から中小・零細の出版社まで、約300社からコンテンツを募り、日本の制作会社(90社程度)に電子化してもらうことで、約6万タイトルの書籍電子化が行われた。

この緊デジ事業に内部スタッフとして関わった深沢氏から、緊デジ事業の内部事情や今後の電子書籍作成に必要な知識などの話。

33,333円で電子書籍を作る

緊デジで作成された、電子書籍データは一年間で約6万タイトル、実質のファイル数は8万程度。日本でいままでに作られた電子書籍データ作成業務としては最大規模です。
緊デジは経済産業省の事業として約20億の予算を見込んで始まりました。
20億のうち、10億が国からの補助金、残りの10億は出版社、あるいは出版デジタル機構が立て替えるといった形になります。

この予算で6万タイトルの電子化ですから、単純に計算すると

20億円 ÷ 6万冊 = 1冊あたりの制作単価 33,333円

33,333円で作れ、という事です。
しかも、これは国の事業ですから、2013年度の一年間しか期間がない。国の事業というのは、一年間の予算が決まっていて、間に合わなかったからといって翌年に持ち越したりできないんです。ですからなんとかして1年のうちに終わらせる必要がありました。

まず、1冊あたりの制作単価33,333円について、実際に電子書籍を作る際、どのぐらい単価がかかっているかを調べるところから始めました。
電子書籍を作成しているところ、そのコンテンツや会社の規模などによって違いはありますが、フィックス型の電子書籍(コミックなど)の場合

コミック(200ページ/ドットブック
・原稿スキャン・レタッチによるゴミ取りモアレ処理 @1000円×200 =20万円
ドットブック制作費(ドットブックの制作に必要なライセンス料も含む) = 5万円

25万円

1冊あたり25万円、このぐらいが多かった
対して、リフロー型の電子書籍の場合

小説(300ページ/XMDF
・電算データからのXMDF制作 20万円
・校正会社による校正 15万円

35万円

1冊あたり35万円。
小説のデータだと、電算データからの作り直しでといっても、ルビや約物などは全部作り直しになります。DTPデータからでもテキストだけを抜き出すのは大変ですから、ほとんど作り直しになる。それに当然校正も必要。

コミックも小説も電子書籍化しようとしたら、1冊あたり何十万かかかるわけです。

これがたとえば歴史小説のようなもので外字が多かったり、索引などの作成が必要だとか、その内容によってはもっともっと費用がかかる。

なので、予算とされた33,333円というのはお話にならないような額です。

自炊の価格

この1冊33,333円という価格ですが、いったいどこからでてきた金額なんだろうと思うんですが。はっきりとはわからないんで、想像でしかないのだけど、ここにいわゆる「自炊」の影響があるんじゃないか?と思うんです。
自分の持っている書籍を断裁、スキャニングして電子化する「自炊」ですが、これをやってくれる代行業者というのがある。
この代行業者っていうのが1冊辺り100円とか300円とかそのぐらいで代行してくれるんです。

代行業者にもどんなことをやっているのか聞きました。業者もいっぱいいて、きちんとしてるところはシステムをちゃんと組んで、スキャナーも改良したりしてちゃんとやってる。
そういうところは年間数億の売り上げや利益があったりして、ちゃんとやってる業者だと頼んでも3ヶ月待ちとか。
「自炊」による電子書籍化はユーザー側からしても「この程度でいいんじゃない?」っていう事でもある。ユーザーのニーズとしてはこの程度の品質で十分満たされているという。

自炊代行業者については、法的には色々とグレーな部分もあって、自分でやるから「自炊」で罪にならないのだけど、これを代行してしまったら「自炊」じゃないだろうとか。今、著作権者と裁判になってて、最近東京地裁の方で違法という判決もでてました。

結局、こういう問題が起きないように、出版者側が正式に電子書籍を出すようにしなきゃだめなんですよ。

電子書籍制作

33,333円の予算なので、緊デジで作る電子書籍はある程度は割り切って自炊のようなスキャン、フィックス型でやらなければダメだろうという事になりました。
でも中には手間をかけて作らなければならないものもある。
売れるもの、価値のあるものは、ちゃんと手をかけてリフローで作ろう、と。

全体の75%はフィックス型とし、残り25%をリフロー型で制作しました。

データ形式に何を選ぶ?

電子書籍データの形式については、最初はPDFでいいかなと思っていました。
ただ、リサーチすると、各電子書籍ストアから「PDFは勘弁してくれ」という声が多かった。
電子書籍ストアはそれぞれ独自のビューアーを使っていて、そこでDRMや課金を行っている。ところがPDFだとそれができない。
さらに制作側からも「PDFは作るのは簡単だけど、後からの修正が大変」出版者側からも「PDFを作った後、将来的にそのコンテンツを使い回せるか?」という意見がでて、これはPDFではムリだろうと。結局PDFは外す事にしました。

EPUBも有力な候補だったんですが、当時のEPUB2.0はまだ縦組に対応していなかった。近いうちに縦組に対応した3.0がでるのは分かっていましたが緊デジ事業はとにかく1年間でやりおえなければ、予算が流れてしまう。

結果、残ったフォーマットとして、dotbookとXMDFを採用しました。
だけど、EPUBの方が将来性はあると考えていたので、納品されるファイルには、制作途中の加工用データもつけてもらい、今後市場が動き始めたらすぐに変更できる体制を整えていくことになりました。

リフローに比べてフィックスの方が大変

いざ制作に入ってからも大変だった。
リフローに比べてフィックスは自炊と同じようなもんだろうと思っていたのですが、いざ作ってみると、リフローの物よりもフィックス型の方が圧倒的にトラブルが多かった。

電子書籍のデータは、巻物のようなもので見開きという概念がない。そもそも3年前にiPadがでるまで、電子書籍で見開きってできなかったですからね。なので、見開きで表示させると左右で画像の位置がずれてしまったり。
あと、余白の扱いで、表示させるデバイスによって余白のつき方が違うとか。
スキャンした挿絵の中に文字が入っているのが、解像度が低すぎて読めないとか、古い本をスキャンしているのでしみがあるとか、断裁するときにのどの方が落ち過ぎてて、見開きの真ん中が切れているとか。

こういったクレームがいっぱいきた。

リフロー型の方のクレームは、外字の問題とかそのぐらいだったんですが、フィックス型のスキャニングについてのクレームが多かった。

スキャニングは断裁した本をスキャニングするときに、たとえば文字と画像を別々に調整するとかすれば、品質をあげられたんですが、とてもそこまで手をかけることができなかった。

自炊と同じぐらいの品質でいいだろうとおもったのですが、実際にはその品質では出版社の方に納得してもらえなかった。

EPUBの制作環境 電書協ガイドについて

電書協ガイドは、RS(リーディングシステム)を絞り込んでいるというところが最大の特徴だと思う。

電子書籍のリーディングシステムは大きく分けてWebkit系とRMSDK系と2系統あって、電子書籍データを作る時にこの2種どちらにあわせるかというのがあるのだけど、電書協ガイドは出版社の総意としてこのうちWebkitにのみ対応することにして、RMSDKを切り捨てました。

Webkit Readium
iBooks(Apple)
kobo(楽天)
RMSDK Sony Reader
Adobe Degital Edition
Amazon kindle
独立系 kinoppy
▲リーディングシステムと対応しているリーダー一覧

この中で、kindleやkinoppyは実際にEPUBを表示させてみると、Webkitに近い表示。純粋にRMSDK系なのはSony ReaderとAdobe Degital Edition。
切り捨てられたRMSDK系については、今後の先行きはちょっと不安だというような話も聞こえてきてます。開発者も離れつつあるし。

電書協ガイドを最初に出したときは、当然すべてのリーダーが電書協ガイドに対応できていた訳ではないが、ガイドとしてちゃんと発表したことでだんだんにリーダー側が対応してくれてきた。

EPUBによる電子書籍制作を今後やるなら、電書協ガイドを読むのが今のところ一番の近道だと思う


出来ない表現があることを出版社側が理解すること。制作側は裏技を使わないこと。

style-standard.cssについて

普通styleというのは、そのデータの中で使うものだけを書いてるのだが、電書協ガイドではとにかく使うだろうと想定されるものを全部入れてある。
ビューワー制作側からは「メモリがバンクするからやめてくれ」という意見もあったが、データ制作側からすると全部用意してあるというのはとても楽。

ここで規定されているのは、今の電子書籍で使っても比較的大丈夫なもの。

一方サポートできていない表現もある。
こういった表現はもちろん、特定のビューワーにターゲットをしぼって開発すれば可能だけど、そうやって組まれたEPUBは使い回しがきかない。
この事を出版者側が理解する事。また、制作側は依頼者から「これできないの?」と言われると、裏技を使ってでも対応してしまう。これをやめる事が大事。

EPUB制作のスキルはWeb制作に近い

EPUB制作はWeb制作とよく似ている。
DTPとは大分違う。だからWebの人がEPUBを理解するのは簡単。DTPの人は大変かもしれない。
クリックするだけで簡単に作れるツールも出てきているけど、そういったものを制作で使うのはおすすめしない。
エディタで開いてコードを見るという経験がなければ、応用がきかない。

スクリプトなどの知識もあった方がいいが、自分でかけないという人にはネット上にはツールを公開している人もいるのでそういったものを利用してもよい

EPUB制作では校正、検証の行程が大変。
表示結果を確認するのに、一つのビューワーで見ればよいわけではなく、いくつかの環境を用意しておく必要がある。
さらに問題になるのは校正で、今のところどのビューワーも印刷機能がついていないので、スクリーン表示結果で校正するしかない。

今はコンテンツを増やしていく時期

電書協ガイドにそったEPUBでは出来ない事がけっこうある。dotbookやXMDFのほうがちゃんとできたという部分も多い。
これは、対応してしまうと表示できるリーダー、できないリーダーがでてしまうので、どうしてもレベルの低い側を基準にせざるを得ない。

ただ、今はムリをせず、コンテンツを増やしていく時期。

一時期のケータイ小説などもそうだが、組版などはひどいものもある。ただ、今細かい組版にこだわって、それがなおるまで手を出さないというより、今、この時期に読者が読んでくれる物を提供するというのが大事。

それよりも今考えていかなければならないのは、著作権の管理や、テキストデータの管理について。
現在、紙の書籍で校了後のテキストデータを持っている著者というのはほとんどいないと思う。赤字がはいって修正したあとの最終データは持っていない。
これが今後は変わってくる。最終校了したテキストデータをどこでどうやって管理するかが大事。

緊デジについて

緊デジについては批判も多かった。色々ともっとオープンにすべきだという意見もあって、自分もそういう立場で内部で意見してきたが、そういう意見をいうとどうも居づらくなる雰囲気があって(笑)結局(緊デジを)やめて、一抜けしてしまいましたが。
ただ、批判も多いが、緊デジは時期的にも震災後の大変難しい時期の事業であったということ、様々な問題はともかく、6万のコンテンツを送り出した事は意義があったと思う。
それは、今の日本の電子書籍をなんとかしてやろうという考え、意識の元にやっていた。

緊デジは補助金事業なので、やはり誤解を受けやすく、なので内部の人は「何か言われるぐらいなら、黙っていたほうがいい」という空気があった。
情報をもっとオープンにしようという動きがしづらかった。
それと、緊デジのように、一年間という期間つきの事業だと、どうしても人材をあつめるのが難しい。一年間しかない事業だと優秀な人を引っ張って来れない。優秀な人というのは他にも色々抱えているものだし。そうなるとどうしても担当になった人が(あまり知識がなく)今やっている事を公開する事を怖がってしまう。

制作した電子書籍の著者名と作品のリストの公開についても、やった方がいいのは分かっていたが、出版社側が著者との契約などがあいまいであったりする問題があり、公開をいやがられた。公開しなければならないなら、コンテンツをださないとう話にもなり、公開できなかった。

どうも国の事業でやってるというと内部であくどい事をやってるんじゃないか(笑)みたいなことを言われるのだけど実際のところ、自分が見た範囲ではあの事業でもうかったとかいうのはごく一部のライセンスをもっているとことかぐらいで、関わっている大半の人は、純粋に経験のためとか、電子書籍市場の発展のためという気持ちが大きかったと思う。


電子書籍の最新動向と印刷会社の課題」

スピーカーは電子出版制作・流通協議会の池田敬二氏。
現在の電子書籍業界の色々なトピックと印刷会社の課題について、それぞれのテーマについてはJEPAなどでもっと詳しくセミナーがあっていたりしたのですが、総合的に端的にまとまっていてわかりやすいセッションでした。
全部書き出すと長くなるので、トピックのみまとめます。

電子市場の伸びと出版市場の下降

本屋の閉店ラッシュ。統計の数では一日あたり1店が閉店している計算だが、実際には新規出店(大型店舗などの新規出店)を差し引くと実際には1日3店ほど閉店している。
対して、電子書籍市場は市場規模は紙の市場の1割にも満たないとはいえ、前年比16%増の右肩上がりで成長している。
先行する米国での電子市場は書籍売り上げの20%がデジタル(ただし、再販制度のないアメリカと日本では事情が異なる点もある)
Kindle上陸がターニングポイントだった(電子書籍市場の本格化)

バイスと4スクリーンコンテンツ

電子書籍のメリットは複数のデバイスをひとつのコンテンツで横断できる(同じコンテンツをデバイスを変えて読みつなげる)こと
また、コンテンツでみつけた誤植などをそのデバイスから送信(連絡)できるソーシャル校正など双方向性がある
ユーザーが持つ4つのスクリーン「スマートテレビ」「PC」「スマートフォン」「タブレット」この4つの中でどう(電子書籍の)情報を広告するか
4スクリーンデバイスはオンラインで使われ、コンテンツを探し出会う場所、対して電子ペーパーバイスなどは出会ったコンテンツをオフラインで楽しむデバイスといえる

過去のコンテンツに商機

Kindleが出た時に「沢木耕太郎」の「深夜特急」が売れ筋上位に。
日本の人口構成の7割が35歳以上、過去のコンテンツ活用に商機がある。
今年「はだしのゲン」が閲覧禁止になり話題になったときも、その時期電子書籍は前年の20倍の売り上げとなった。ちなみに紙は前年の3倍。
話題になった時に手軽に買えるというデジタルデータの特徴。

アクセシビリティ電子書籍

電子書籍の活用例として「読書困難者」という概念。視覚障害も含めた様々なプリントディスアビリティ(印刷された文字情報を読むことができない状態)への対応
日本ではまだあまり一般的ではないが米国では1000億円規模である「オーディオブック」市場。グラミー賞にもオーディオブック部門があるなど耳からの読書は一般的。
日本には落語や民話など「耳で聞く」文化もあるので仕掛けによっては大きな市場になる可能性

フリーミアム/シェア戦略

コンテンツを無料で配布することで、その後の売り上げをあげる方法
五木寛之氏の「親鸞」や佐藤秀峰氏による「ブラックジャックによろしく」など。
紙と違って電子書籍では期間限定の割引などが可能
また、電書の「シェア」によって共有し合った同士のソーシャルネットワークでのやり取りを楽しむ楽しみ方

ソーシャルメディアで本を探すが鍵

どうやってコンテンツをユーザーに見つけてもらうのか?鍵はソーシャルメディア「自分と仲のいい人がおすすめしている」というのがユーザーに「刺さる」
米国で成長しているサービスがGoodreads、ソーシャルな本の推薦サイト。11ヶ月で会員が2倍に。
このGoodreadsをAmazonが買収した。

紙も電書も(Kindle matchbook)

Amazonが米国でKindle matchbookサービス開始。Amazonで紙の書籍を買った人に、電書書籍版を無料、もしくは安価で提供。
しかも1995年以降までさかのぼって購入した書籍が対象。
「紙」と「電子」がどう組むか、の一例

電子書籍に求められる手軽さ(イーシングル/マイクロコンテンツ)

長大なコンテンツは敬遠される傾向があり、短時間でよめる短いコンテンツを安価(1〜3ドル)で売る「イーシングル」モデルが人気
Amazonキンドル・シングル」Apple「クイック・リード」B&N「スナップス」
1冊の書籍もセクション単位などに分割して販売する
日本でも朝日新聞社やダイアモンド社が記事単位でコンテンツを売り出し
角川グループではイーシングルコンテンツ専門のシリーズを発売

セルフパブリッシング

KDP(Kindle Direct Publishing)によって誰でも出版が可能に

読み放題という視点

ビジネスモデルとして、任意契約したところでコンテンツを読み放題にする試み
手塚プロダクションによる「TEZUKA SPOT」
有斐閣の「古典」コンテンツを対象にした読み放題サービス

図書館と電子書籍

図書館で端末ごと電子書籍を借りられるサービスを行う図書館が増える
実験的試み多数の佐賀県の武雄図書館、民間運営、セルフレジ、書店併設など。
来館者の滞在時間が長い事を見越してスタバも併設、一時日本2位の売り上げ、その後も6位前後の売り上げキープ
書店での書籍販売を併設したところ、月600万から1千万ぐらいの売り上げ。ベストセラーなど貸し出し待ちの書籍を本屋で買うの流れ。
バックナンバーの在庫を豊富にして「ここにいけばある」状態に。




【感想】

池田氏の話は実はこのあたりの詳しい話はJEPAのセミナーなどでほとんどきいていた話だった(池田氏がJEPAのほうの企画をしていらっしゃったりする人なのだから当然だけど)
ただ、全体を通して簡潔にまとめてありわかりやすかった。
でも、電書関連の話で電子教科書関連については全然ふれてなかったなー。そこはちょっと不思議。あえて外したのかな?

深沢氏の緊デジ事業の内部事情話、面白かった。「国のお金でやっている事業だと内部であくどい事をやっているように思われがち」っていうのが、確かに「誰かうまい汁をすっているやつがいるんだろうなー」とかなんとなく思っちゃうよね(笑)
国からお金が出ると言っても一年間だけの仕事じゃ優秀な人は集めづらいというのもわかる。特に電書関連の業務で優秀は人は今みな忙しいから、一年間だけといって手伝える人はあまりいないだろう。
緊デジ事業については、私も印刷会社側からみて色々と「全然間に合わねーよ!」みたいな話とかを聞いたりしたのでまぁ大変だったろうなと。
でも、たしかにあれだけの量の書籍を(質はともかく)デジタル化したというのは確かにそれなりの意義はあったと思う。そこだけはちゃんと認めないとね。

おいしい思いした人なんてちょっとしかいないってことですよ。ちょっとしか!