ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

Illustrator完全入稿マニュアル

DTPWARLD 2006年10月号に付属のIllustrator完全入稿マニュアル。
内容を見てみようと思ったら、PDFの閲覧にパスワードが必要で、冊子には「閲覧のためのパスワードは177ページに記載されています」とあるのに、本誌の177ページをみてみたら、そこは読者プレゼントページで、パスワードのパの字も載ってなくて、萎えました。
(正解のパスワードは179ページに載ってた)

気を取り直して、それぞれの入稿マニュアルみてみましたが…(PDFのままだと見づらいから、わざわざプリントアウトまでして見た)

……うーん……。


なんかところどころで変な記述がある…

たとえばIllustrator8のEPS保存オプションの説明で『「フォントデータを含む」をチェックするとフォントデータが埋め込まれます(埋め込み可能なフォントに限る)』とあるんだけど、埋め込み可能なフォントっていう表現だとまるで、CIDとかOpenTypeのみが埋め込まれて他のOCFフォントは埋め込まれないようだ。
実際はそうじゃなくて、OCFだろうがビットマップだろうが含まれちゃうんだけど。

だからIllustrator8の環境なんかでOCF、下手したらビットマップフォントを使って作業しているなんて場合だと出力までビットマップで出てしまう。
そうでなくてもIllustrator8の環境なら、フォントはRIP上の出力フォントを使うというワークフローが中心なんだから、この場合は「通常チェックしません」でよいんじゃないかと思うんだけど。

IllustratorCSでのIllustrator形式での保存については、『「PDF互換ファイルを作成オプション」InDesignに配置する場合のみチェックします。入稿の場合はチェックする必要がありません』。

いやいやいや!入稿の場合でもチェックしてよ!
入稿した後、印刷屋さんでInDesignに配置したりするんだからさ!
チェックされていないといちいち全部開いて保存しなおしなんですよー…。

なんというかさ、入稿受け側ではないDTP現場の人が知識だけで作ったマニュアルという感じだ…。
記述が間違っているわけではないのだけど、正解の中にびみょーに嘘を混ぜてあるというか。