ちくちく日記

DTP系備忘録。真面目にやってます。

Photoshopですべてを

Photoshopで全部作ったデータ、というのが時々入稿されてくる。
Photoshopで全部、とは例えば雑誌の紙面レイアウトとかでテキスト部分も画像も、平網のオブジェクトも全部、Photoshopでレイアウトして、一枚の画像ファイル(でもレイヤーはいっぱい)で作るという…。

テキストなんか画像で作っちゃったら350ppiになっちゃうから、印刷物としてはボケちゃうんですけど。かといってテキストに合わせて1200ppiとかで全部作られてもたまりませんが。

平網のオブジェクトなんかは、Illustratorで作ってペーストしてあるんだろうから、Illustratorをもってないor使えないって訳でもないと思うんだけど、なんでIllustratorでレイアウトしないんだろう。

と、常々思っていたところ、そのデータを作ってくる得意先の担当営業さんに話を聞く事ができました。
「なんで全部Photoshopなんですか?」
営「いや、私も現場の人にそういわれて、得意先に聞いて見たんですけど『今はWebに展開する為に、全部Photoshopで作るのがあたりまえ』みたいに言われちゃって…。なんか『○○印刷さんは遅れてますね』って感じで…」

Webに展開するからって…なにも画像で展開しなくても(笑)
っていうか画像で展開してもいいけど、なにもPhotoshopで全部作らなくても(笑)

なんか、昔は「DTP→Web制作」って人が多かったけど、最近は「Web制作→DTP」みたいな、Web作成の仕事からDTPに入る人が増えたのかな。
Webの表示ばっかりに見慣れてると「印刷物としてのクオリティ」に無頓着になるんだろうか。
画像の色や文字組も「Webクオリティ」になれちゃってると印刷に対しても「こんなもんだ」って感じになるのかな。